
済州(チェジュ)島で、行方不明者が相次いで遺体で発見され、警察の捜索や対応をめぐって批判が広がっている。
当局によると、済州では24日までの3日間に、行方不明届が出されていた4人が相次いで遺体で発見された。4つの事案に直接の関連性はないとみられている。一方でこのうち2件では、同じ警察官が担当していたことが判明した。この担当者については、行方不明者の無事を確認しないまま、捜索を終了した疑いが持たれている。
警察は問題を受け、担当者が過去に処理した行方不明届298件について、手続きに問題がなかったか一件ずつ確認を進めている。地元メディアによれば、このうちおよそ10件で、実際には捜索を終えていないにもかかわらず、終了したとする虚偽の処理が行われた可能性があるという。
特に問題となっているのが、37歳の女性、チャンミランさんのケース。行方が分からなくなった後、警察が安否を確認しないまま捜索を終了したとされている。そしてチャンさんの遺体は24日、行方不明となってから104日後に発見された。発見場所は、チャンさんが滞在していた宿泊施設からわずか数百メートル離れた場所だった。
また、60代の男性についても、家族が改めて行方不明届を提出したことで捜索が再開され、その後、遺体が見つかっている。こうした警察の対応をめぐる問題について、李在明大統領は25日の閣議で言及した。
李在明大統領は、「最近、警察内部の規律の欠如や、治安に対する無責任さといった問題が、かなり深刻な問題として浮上している」と伝え、警察の内部規律や治安対応に問題が生じているとの認識を示したうえで、警察に対してより大きな責任を果たすよう求めた。
さらに、警察改革を担う新たな機関の設置についても検討するよう指示しており、警察の権限が大幅に拡大される中、その運用や組織体制のあり方が改めて問われることになりそうだ。
